「一点豪華基準」で選ぼう!:『ゆるく考えよう(ちきりん著)』
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やまだゆう(@yamaday0u)です。
今回は書籍紹介シリーズ、ちきりんさんの『ゆるく考えよう』の第2回です。
前回の記事はこちら→働く時間(インプット)を最小化しよう:『ゆるく考えよう(ちきりん著)』
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「一点豪華基準 」で選ぼう!
タイトルにもある一点豪華基準とは、「これだけは譲れない、これだけは耐えられない」という一点豪華主義の基準です。
一点豪華基準で物事を選択・判断をしよう、というのが今回の趣旨です。
総合評価式で選ぶとどうなるか
一点豪華基準に対して、多くの人がやりがちな「総合評価式」で物事を選ぶとどうなるでしょうか。
マンションの購入を検討していて、次のような間取り、価格、立地、周辺環境などの条件を見ながらいろんな物件を比べているとします。
- 使いやすい間取りでデザインも素敵。価格はかなり高く駅からは20分以上かかる
- 駅前の物件で、1階にはコンビニもあり立地と利便性が最高。ただし日当たりが悪く価格も高い
- 駅から10分、ごく普通の間取り、日当たりもそこそこ。価格はごく平均的
- 駅からバスで15分、かなり古い物件だが、窓の外が緑化公園で素晴らしい景色。最も広くて収納も多いのに格安
総合評価式で判断すると、「特に悪いところのない」、一番何の取り柄もない3の物件が選ばれがちです。
1は物件として最高、2は立地が最高、4は環境が最高で広くて格安という、他の物件にはないずば抜けた長所があるにもかかわらず、です。
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一点豪華基準で選ぶとどうなるか
では、「一点豪華主義」で選ぶとどうなるでしょうか?
この方式で選ぶためには、まず「自分にとってもっとも大事なのは、デザイン、利便性、自然環境、広さ、価格のどれだろう?」と考える必要があります。
そして、その基準で最も優れている選択肢を選びます。
この方法なら、総合評価式の時と違って3の物件を選ぶことはまず無さそうですよね。
何を選択しても不満は残る
何でもそうですが、事前にどんなに慎重に検討して選んでも、選んだ後には必ず不満が残るものです。
ああしておけば良かったかもしれない、こうしておけば…と。
なので、後から不満がでてくることは前提として、「たとえ不満がでてきても納得できる選択肢はどれか?」という視点で選ぶべきです。
「いろいろ不満はあるけれど、自分にとって最も重要な基準では、この選択がベストだった!」と確信できるものを選んでおくことが最も満足しやすいと、本書では語られています。
一点豪華主義のメリット
一点豪華主義で物事を選択すると、自分にとって最も大事な点で満足できていれば、他の不満は我慢しやすくなります。
たとえばこんなかんじです。
- 「デザインがこんな素敵な物件は他になかった」
- 「この利便性は他ではありえない」
これが一点豪華主義のメリットです。
要は総合評価式より一点豪華主義で選ぶ方が総合的な満足度が高くなるということですね。
総合評価で選ぶよりも総合的な満足度が高くなる、というのは皮肉というか、面白い因果関係だと思います。
ぼくの場合:仕事の選択
本に書いてあることの紹介だけでは、blogの記事にしている意味があまりないのでぼくの例を取り上げたいと思います。
ぼくは現在地方公務員として働いていますが、ITエンジニアへの転職を希望しています。
理由は様々ありますが一番の理由は、「前の世代のために働くのが耐えられない」という考えからです。
これだけは耐えられないという基準です。
ぼくの考えの根幹として「すべての生物は次の世代のために生きている」というものがあります。
地方公務員の仕事は、少子高齢化により今後もどんどん割合として増えてくる高齢者への福祉がメインになってくることは明白
です。
ぼくの考えの根幹から、今後何十年も「前の世代のために働く」ことがメインの世界で働いていくのがとてもじゃないけど耐えられないと思ったことが、転職を希望するきっかけです。
あんまり良い例ではないかもしれないですが、これも一点豪華基準で判断したことです。
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人生の選択は一点豪華主義で
今回はマンション購入や仕事の選択を例に取りました。
生活への影響度合いを考えればどちらも人生における重要な選択といえます。
こういう選択をする場合、多くの人は周りの目、世間体を気にして無難な選択をしたり、損をしたくなくて総合評価式をとって結果的に満足度の低い選択をしたりしがちです。
価値観が多様化していると言われて何年経つでしょうか。
他人の目を気にして物事を選択していく人生なんて、正直まっぴらごめんです。
「他人の目を気にして物事を選択していく人生」
こんなふうに文字にすれば、そんな人生はだれも生きていきたくないはずです。
これを読んでくださった方には、ぜひ自分にとって最も大事なもの=一点豪華はなにか、改めて考えてみてほしいです。
最後に、何の根拠もないぼくの考えなのですが、自分にとって最も大事なものを自覚して、本当にそれを大事にしている人って、考えの違う他の人に対して優しいと思うんですよね。
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