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ネタバレ注意:映画『TENET』で学んだ考え方”How”

Thoughts

Gerd AltmannによるPixabayからの画像)

やまだゆう(@yamaday0u)です。

今回は映画に関する初めての感想がテーマです。

映画のネタバレがあるので、読まれる方は予めご了承ください。

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『TENET』で感銘を受けた!

先日、以下のツイートをしました。


今回は2020年9月に公開されたこの『TENET』という映画について語ります。

以下からネタバレを含みます。

『TENET』のあらすじ

何年先かはわからない未来人から送られてきた、世界全体の時間の流れを、”順行”から”逆行”に変換するアルゴリズムと呼ばれる装置を起動させないために、主人公たちが奔走します。

映画の中では、中を通ることで、通った人の時間の流れを逆行させる装置が存在し、敵味方問わず、時間を順行したり逆行したりしながら戦います。

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映画の設定について

この映画の設定で2点面白いところがあります。

1.時間の遡り方

1つ目が、時間を遡るためには、遡りたい時間まで同じ長さの時間を経る必要があるということです。

3日前に戻りたいなら、3日分の時間経過を待たなければいけないということです。

ドラえもんのタイムマシーンみたいにぽんっと時間を遡れるわけでないんです。

2.パラレルワールドは存在しない

2つ目が、パラレルワールドが存在せず、順行も逆行も合わせて一つの世界線しかないということです。

この映画は、バック・トゥ・ザ・フューチャーや、アベンジャーズでも語られていたような、枝分かれした世界が同時にいくつも存在するという立場に立っていません。

映画の中で、アルゴリズムを巡った最終決戦のシーンがあります。

実はこのシーンは、映画冒頭のオペラ劇場のシーンと同じ時系列で、映画の中では主人公はそこよりもずっと後の時系列まで進むことができています。(文章だけではわかりにくいですが、あるシーンを境に、最終決戦のために、映画冒頭のオペラ劇場と同じ時系列まで逆行していきます)

最終決戦よりも後の時系列まで主人公が進むことができている時点で、主人公が最終決戦に勝つことが確定しているのですが、それでも彼は世界を救うために必死に戦うことをしなければならないのです。

パラレルワールドが存在する世界観では、勝利することを知った主人公が戦いに手を抜いて、結果負けてしまうという世界線も存在することもありえますが、『TENET』ではそれはありません。

 

以上2つがぼくが面白いと思ったところです。

まだ映画を観ていなくてここまで読んでくださっている読者のみなさん、これだけ読んだだけでも面白そうだと思いませんか?

このセリフにグッときた

映画の中でダントツでグッときたセリフがあります。

主人公である「名もなき男」が、世界を救った後に、主人公を守るためにこれから逆行し死にいくニール(主人公の相棒)に、他の結末はなかったのかと尋ね、それに対するニールのセリフです。

What’s happened, happened.

Which is an expression of fate in the mechanics of the world.

It’s not an excuse to do nothing.”

起きたことは仕方ない

この世界の理だが何もしない理由にはならない

涙は出ませんでしたが、胸を奥がキュッとくるような感覚に襲われました。

世界を救った後に逆行して自分が死ぬという結末がわかっていても、主人公を守り世界を救うために行動するという信念と友情に胸を打たれました。

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このセリフから学んだこと

一度起きてしまったことを必要以上に後悔してしまう(”Why”)のではなく、これからどうしていくのか(”How”)を考えていくことです。

ニールはすでに、これから逆行して自分の命を犠牲にすることで世界が救われることを知っています。

つまり、そうして世界が救われた歴史・世界線が完成している以上、彼はこれから逆行して自分の命を犠牲にするという行動を取るほかないのです。(パラレルワールドが存在しない一つの世界線なので、彼がそれを拒んで別の行動をするという事象は起こりようがない)

彼はそれを、”fate(運命)”ではなく、”reality(現実)”と呼んでいました。

この話に比べるとスケールは小さくなりますが、この「現実」という見方で、”Why”ではなく”How”に着目した生き方をしていきたいと強く思いました。

 

たてはまさんという方が優れた解説動画をYouTubeで何本も上げているので、映画に対する理解を深めたいという方はご覧になってください。

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