過剰な除菌をやめて免疫力を高める行動3選『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』(原題:Eat Dirt)

life すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい(原題:Eat Dirt) 書籍紹介

やまだゆう(@yamaday0u)です。

今回は、『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』の書籍紹介シリーズの第3弾です。

第1弾の記事、病気の7割は腸を健康にすれば治せる?『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい(原題:Eat Dirt)』の中で、リーキーガットが引き起こされる原因として次の5つを紹介しました。

  • 食物供給の質の荒廃(食べもの)
  • 絶えざる細菌との戦い(除菌)
  • 環境毒素の増加(環境毒素)
  • 現代生活における圧倒的なストレス(ストレス)
  • 薬の過剰使用(抗生物質)

今回は2つ目の絶えざる細菌との戦い(除菌)」について取り上げていきます。

除菌が健康を阻害している

私たちの文明は今や、「清潔衛生」という中毒に陥っている。行き過ぎた消毒による手洗いや家の掃除、簡単な病気にさえ使用されるありとあらゆる広範な抗生物質、そして食物の過剰な加工。こういった日常生活のパターンが腸内細菌のバランスを崩し、自然界における広大な微生物の宇宙である植物バイオーム(訳注・微生物や虫を含めた植物生態系)と腸との健康的な共生を壊してしまい、恐ろしい結果をもたらすのだ。(『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』より引用)

世間的に「除菌」は人間の健康を守るために有効だと考えられています。

テレビCMでは、手洗い用の洗剤やダイニングテーブルの除菌について宣伝するものが数多く流れています。

病気になれば抗生物質に頼る場面も多いでしょう。

2020年からは新型コロナウイルスの流行によってより一層除菌への信頼感が増しているのはみなさんも肌で感じているしょう。

しかし、この「除菌」が過剰になればみなさんの健康を逆に害してしまうとしたらどう思いますか?

本書ではマウスを使った以下のような研究の結果が紹介されています。

マウスを次の2つのグループに分けて観察をしました。

  1. 「病原菌のない」免疫システムで育てられ腸内細菌が欠乏しているグループ
  2. 普通に悪玉菌と善玉菌双方と健康的に接触したグループ

実験の結果、病原菌のない第1グループのマウスは、腸と肺の炎症の値が高く、潰瘍性(かいようせい)大腸炎と喘息に似た症状を発症しい、第2グループのマウスは健康的な免疫反応を示したのです。

つまり、過剰に除菌された環境で育ったマウスは免疫力が低下し不健康になったということです。

あらゆるものを除菌しようと躍起になっている現代の人類もこれに近い状況になっているといえます。

なぜ除菌をすると免疫力が低下するのか

なぜ除菌をすると免疫力が低下するかというと、除菌によって身の回りの身体に有益な微生物を殺してしまい、彼らとの接触が減少してしまうからです。

体内の細菌の多様性を高めることが免疫力の高めることにつながります。

そのため、健康になるには除菌によって失った細菌を取り戻すことが重要なのです。

失った細菌を取り戻す方法3選

では、失った細菌を取り戻すにはどうすればよいのかというと、除菌と逆のことをすればよいのです。

つまり過剰な除菌をやめ、細菌を取り入れる行動をすればよいのです。

ここでは本書で提案されていた方法のうち取り組みやすいもの3つを紹介します。

シャワーを浴びる回数を控える


PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像)

ヒトマイクロバイオームプロジェクト(HMP)のリーダー、ジュリア・セグレ博士は、これまでに行なった調査研究から、シャワーが肌の微生物バランスを崩し、それらの微生物を外気や周囲の細胞に放出してしまうことに注目した。毎日シャワーをあびることで、皮膚の一番外側の保護層が傷つき、皮膚に棲む細菌の生態系で維持されている微妙なバランスが崩されてしまう。(『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』より引用)

上記の通り、シャワーを浴びることによって皮膚にいる細菌のバランスが崩れてしまうらしいのです。

本書では「毎日運動をしないなら2日に一回のシャワーで十分」と言っていましたが、これはおそらく入浴文化のないアメリカ向けの文章なので、日本向けにぼくなりにアレンジして提案してみます。

ずばり、シャンプーや石けんで洗い過ぎないようにしよう」です。

ぼく自身、皮膚の表面にいる菌を必要以上に殺さないために具体的に次のように行動を変えました。

  • 髪を洗う際のシャンプーは2日に一回。シャンプーしない日はお湯でしっかり洗う。
  • 身体は汚れが溜まりやすい部位や汗をかきやすい部位(顔のTゾーン、耳の後ろ、脇、デリケートゾーン、足先)などを石けんでしっかり洗い、他の部位は軽くなでる程度に済ませる。

こんなふうに入浴時の行動を変えた結果、それまで風呂上がりに感じていた皮膚の乾燥やつっぱりが2日目で大幅に改善し、感じなくなりました。

また、毎朝髪を整えるついでに寝ぼけている身体を起こすために朝は全身シャワーを浴びていたのですが、寝汗でよほど身体がベタついていない限り、頭だけ濡らすようにしました。

女性だとシャンプーをしない日を作るのは抵抗がある方もいると思うで、身体の洗いすぎをしない行動だけやってみてほしいです。

土壌菌を取り入れる

土壌菌、と聞くと高価なサプリメントを取ったり直売所で購入できる土がついた野菜をたくさん食べたりしないといけない気がしてハードルが高く感じるかもしれません。

ですがとても身近な簡単な方法で、土壌菌の一種を取り入れることができます。

それは納豆を食べることです。

納豆には納豆菌が含まれていますが、この納豆菌は枯草菌(こそうきん)という土壌菌の一種です。

本書によると、枯草菌は免疫システムを活性化し、心臓血管系を健康にし、ビタミンK2の消化を助けることが様々な研究で明らかになっているそう。

ビタミンK2は、体内で最も必要な場所、特に骨や歯にカルシウムを運びこむことで、骨密度を高める働きをします。

また、納豆の枯草菌は免疫機能を高める可能性もあるそうです。

納豆は朝ご飯として定着しているので食べやすいと思います。

納豆が苦手ではない方は明日から朝食に取り入れてみましょう。

海に浸かってファージを取り入れる

WalkersskによるPixabayからの画像 )

ファージ(バクテリオファージ)とは、バクテリアを攻撃するが人間には害を与えない善玉ウイルスです。

T4ファージというのが有名なファージの一種らしいのですが、その見た目が下記リンク先のサイトにあります。

『まるで月着陸船 細菌に取りつくウイルスに「6本の足」』(朝日新聞デジタル)

少年の心を持っている方なら誰しもがワクワクする見た目をしていますよね。

このファージは塩水に多く含まれているので、海に浸かることによってほどよく混合されたミネラルと細菌を体内に取り入れることができます。

というわけでひと夏に一回は海に旅行で行きたいところですね!

海は眺めるだけでなく足先だけでも浸かりましょう。

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