お金持ちへのファーストステップ:お金を守る考え方『お金の心理(与沢翼)』
やまだゆう(@yamaday0u)です。
今回は与沢翼さんの『お金の真理』を取り上げます。
本書では、お金に関するリスクと上手に付き合っていく考え方について、与沢さんが人生で学んだことをベースに述べられています。
これからお金持ちになりたい人、だんだんお金持ちに近づいて来ているという人にとって大いに参考になると思います。
この記事では、多くの人が真似しやすいであろう「お金を守る」に焦点を置いて本書での学びを共有します。
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大原則:リスクと上手に共存する
お金に関するリスクといえば、収入がなくなることでしょう。
前提として、リスクをゼロにすることはできません。
たとえば今大金を稼ぐことができていても、病気や事故で長期間働くことができなくなる可能性があります。
家にこもっていたとしても地震で家具が倒れてきてケガをしたり、金融危機が起きて勤務先が倒産する可能性もあります。
このように色々なことが起こる可能性があり、生きている以上、リスクをゼロにすることはできません。
リスクをゼロにすることはできませんが、リスクを小さくすることはできます。
収入がなくなるリスクを小さくするためには、副業をしたり、資産運用をしたりして収入源を複数作る活動を普段からするといいでしょう。
これに対し、収入がなくなったから一発当ててやる!といって博打的な投資をするのは極めてリスクの高い選択です。
収入がゼロになることを防ぐための選択の中で、「リスクの低い」選択肢は必ずあります。
リスクと上手に共存していくことを念頭において選択していくことが大切です。
必要十分で満足する
お金には人の欲望を暴走させる危険性があります。
お金が絡んだ欲望は際限がなく、人生を転落させてしまいかねません。
そこで本書では、必要十分で満足する習慣を身につけることが重要になると述べています。
たとえば常に最新の型の車を求め続けるのではなく、型落ちの車を何年も愛用したり、不特定多数多数の女性と関係を持つことを続けるのではなく、ひとりの女性を深く愛したりすることです。
「必要十分」という基準はぼくも大いに賛同できる点です。
欲望の話からは逸れますが、以前書いた以下の記事でも必要十分というキーワードを使いました。
あなたの身の回りで、ただ最新であることを追って買い続けているものはありませんか?
ほんの1分ほどでもいいので振り返ってみてください。
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やまだゆう的補足:目的を考える

前項の「必要十分で満足する」に対してやまだゆう的補足を加えたいと思います。
必要十分で満足するといっても、そんなことを考えたこともない人からすると「自分にとっての必要十分ってなんだろう?」となると思います。
そこで、自分にとっての必要十分がどこにあるのかを理解するために「目的を考える」ことをしてみましょう。
たとえばスマホを購入するとき、そのスマホで達成したい目的はなにか考えます。
- 電話やメールができること
- スマホゲームがしやすいこと
- キレイな写真が撮れること
- 仕事で使いやすいこと(操作性が良くて容量が大きい)
- iPhoneなどブランドがあること
こんな感じでさまざまな目的が考えられます。
スマホゲームがしやすいことがスマホを買うメインの目的であれば、高価なiPhoneは必要十分を超えている可能性があることがわかります。
iPhoneがイイというのは見栄に近くて、避けたい目的ではあります。
かく言うぼくもずっとiPhoneを使っています。
しかし最新のものを追い続けているわけではありません。
現在は2019年に発売したiPhone11 proを愛用していますが、12以降は機能的に心惹かれるものがあるわけではなかったので買い替える予定はないです。
先ほどのお金に関するリスクとして収入がなくなることについても、真に怖いのは収入がなくなることによって「自立した生活ができなくなること」でしょう。
自立した生活を続けるために、それを妨げるリスクはなにか?そのリスクを小さくするにはどうすればいいか?
目的が分かれば対策を考えやすくなるわけです。
さらに、もしも自立した生活が維持できなくなっても、日本には最後のセーフティネットとして生活保護もあります。
生活保護をスムーズに受けるためにはどのような条件があるのか、実際に生活費はどのくらいをもらえるのか調べておくと安心できます。
こうして調べていくうち、漠然と抱いていた不安はだいたい対策があることがわかってきますし、今から何をしておくべきかが明確になってきます。
住宅ローンは最大級のリスク
節約して削るべきものとして与沢さんは「住宅ローン」を挙げています。
住宅ローンは税制優遇措置がされていて、少なくない人がローンを組んでいますが、これも立派な借金です。
そして借金には利息がつきものです。
住宅ローンは借入金が大きく返済期間が長いため、低金利といえど、結果的には支払う利息が相当な金額になります。
(『お金の真理』より引用)
この支払う利息が大きな落とし穴です。
元の金額が大きいと、付随する金額が小さく感じて軽くみてしまいがちです。
たとえば、スーパーの買物で10円の金額の違いに悩む一方で、何千万円もする家を購入する際のオプションにかかる数万〜数十万円については財布の紐が緩かったりします。
また不動産は将来値上がりするという期待値が低すぎるとも指摘されています。
与沢さんは、もしマンションを購入するなら、揺るぎない純資産を築き上げたうえで、現金一括で購入すべきと主張しています。
現金一括で買えないものはすべて身分不相応とまで言い放っています。
これについてはぼくも2年ほど前から持っている考えで、普段の買い物で実践しています。
ぼくの場合、「現金一括で買う勇気の出ないもの」は買わないようにしています。
iPhoneやMacBookなど10万円単位の買い物はぼくにとってそこそこ大きい買い物ですが、クレジットカードで1回払いで購入しています。
それ以上かかるものについては、現金一括で買う勇気が出ないのでたとえ分割でも買いません。
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負債は持たない
変化の激しい時代に柔軟かつ自由であり続けるためには、決して負債に頭を悩まされてはいけません。
かなりの富を得ている与沢さんがこう言っているのです。大した富をも得ていない一般市民であるぼくが負債を持つのはリスクが高すぎるというものです。
先ほどの現金一括で買えないものはすべて未分不相応という話に通ずるところがありますね。
とにかく、よほどの算段がない限り、住宅ローンを組んでまで家や土地を購入するのは賢明とは言えなさそうです。
最後に
今回は与沢翼さんの『お金の真理』を題材に、「お金を守る』という内容に焦点をおいて学んだことを共有してきました。
リスクをゼロにできないことを前提に、モノやサービスを買うときに達成したい目的を考えてお金を使うことで、必要十分を超える欲求を抑えることができます。
また余計な負債を持たないように、現金一括で購入できないものは身分不相応と自覚し、分割払いでも購入しないようにしましょう。
こうして考えると特別な考えでもなんでもなくて、義務教育で十分教えられるような内容ですね。
考え方としてはそれぐらい簡単なものなので、ぜひ実践してみてください。
本書の後半は守るから「稼ぐ」「増やす」といった攻めの内容担っています。
興味がある方は本書を手にとってみてください。
トップ画像:Nattanan KanchanapratによるPixabayからの画像
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