公務員からITエンジニアに転職した理由【市役所職員を辞めました】
こんにちは、やまだゆうです。
2021年末に地方公務員(市役所勤務)を辞め、2022年からITベンチャー企業でエンジニアとして働き始めました。
以前ほどの公務員神話のようなものはないとはいえ、なぜ、わざわざ安定した公務員という立場を手放して、ITベンチャーに転職したのかというテーマで今回は記事を書いていきます。
公務員として働いていることに不安を感じている人たちの背中を押せたら嬉しいです。
本記事の内容
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公務員を辞めた理由
ぼくが公務員を辞めた理由は以下の3つです。
- 公務員の仕事を定年までやっていくことに恐怖を覚えた
- 組織にすがりついて生きていくことに恐怖を覚えた
- 客を選べない
順番に説明していきます。
1.公務員の仕事を定年までやっていくことに恐怖を覚えた
1番の理由はこれです。
以下のちきりんさんの記事の最初の項目にありますが、今後の公務員という仕事は高齢者に対する福祉のウェイトが増えていきます。
ぼく自身、公務員をやめる直前まで生活保護のケースワーカーとして働いていました。
生活保護を受けている世帯の7割くらいは65歳以上の高齢者世帯だったので、公務員の仕事が高齢者向けになっていくことを強く実感しました。
価値観から大きくズレていることに気がつく
ぼくの感じていた問題意識として「自分の貴重な若い時間を高齢者のために使うことが本当に嫌だった」ということです。
ぼくの中の哲学的な考えで「生物としての人は次の世代に命をつないでいくことが原則」と理念を持っています。
そこから転じて「将来世代のためにより良い環境を残すこと」がぼくの価値観となっています。
それとは正反対に、若い世代が前の世代のために時間を費やすという公務員の仕事に強い違和感を抱いていました。
要するに自分の価値観に合わなかったんですね。
社会として高齢者を支えていかないといけないというのは分かるけど、ぼくの時間をそこに使いたくなかった。
高齢者相手の仕事がメインとなる公務員の仕事を定年まで続けていくことが怖いと思いました。
2.組織にすがりついて生きていくことに恐怖を覚えた
2つ目の理由は組織に頼らずに生きていけるようになりたかったということです。
公務員の仕事経験は民間では通用しないということはよく言われます。
役所という組織に頼らないと稼げない、生活することができないというのはかなり怖いことです。
仕事や職場が嫌でも続けるしかなく、精神的に辛い日々を送らなければなりません。
そこで、組織に頼るのではなく、市場で求められるような人材になる方が安定していると考えました。
3.客を選べない
最後は客を選べないということです。
またもやちきりんさんのブログの引用になりますが、この記事を読んだとき、本当にそうだなぁと思いました。
役所にやって来る方の中には、人としての会話ができず、自分の要求を理不尽に主張し続ける人が何人もいました。
時には1時間も怒鳴り続けられながら電話対応したこともありました。
自分の精神的な安全を保つ意味でも、このまま公務員として生きていくことはしたくないと思いました。
苦労は人を成長させると言いますが、したくない・避けられる苦労は避けていくべきではないでしょうか?
ということで、これらの理由で公務員を辞めることを決意したわけです。
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なぜITエンジニアになったのか

次は、公務員を辞めて、なぜITとエンジニアになろうと思ったかについてです。
これについては自分なりに合理的に考えました。
人口減少・少子高齢化で経済的に衰退していくことが明白な日本では、IT産業は今後も成長する数少ない業界です。
以下の調査報告書では、2030年には78.7万人規模のIT人材不足になる可能性があるという試算が報告されています。
平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会にかかる基盤整備 IT人材需給に関する調査 調査報告書
IT人材(エンジニア)になれば、今後10年くらいは仕事に困らない(=市場で求められる)ということです。
このことから、公務員として組織にすがりついていくよりは、ITエンジニアになった方が経済的・精神的に安定すると考えました。
こういった考えから、2020年5月からプログラミングの勉強を開始して、2022年1月にエンジニア転職を実現しました。
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公務員をやめた今、どう思っているか
転職して1年が立ちました。
今のところ不満はなく、とても充実しています。
先述のような明確な理由があったため、公務員を辞めることに不安もありませんでした。
自分の価値観を大事にして転職活動をしたので、入社後のギャップもほとんど感じませんでした。
エンジニアとしてはこれから実力をつけていかないといけないというプレッシャーはありますが、現状に不満・不安を抱えながら働くよりはよっぽど充実した気持ちで生活できています。
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