公務員として働いて得られるスキルってなんだろう?
yamaday0uです。
今回は前職である公務員として働いて得たスキルってなんだろう?というテーマです。
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テーマの理由
公務員で働くというと、スキルが身につかなくて潰しが効かないというイメージがあります。
でも、公務員以前に社会人としてまっとうに働いてきて、なんのスキルも身につかないということはないと思います。
そこで、市役所職員として3年9月か月働いて、2022年1月からエンジニアに転職したぼくの経験から、公務員として働いて得たと考えているスキルについて共有していきます。
公務員として働いて得たスキル
1.コミュニケーション(傾聴力)
1つ目は傾聴力です。
市役所には、自分が何が聞きたいのか自分自身でもよく分かっていない市民の方が多く来られました。
また断片的な情報しか言えなかったり、前置きなく質問してきたりする方もよくいます。
電話での第一声が「給付金ってもらえないんですか?」ということもありました。
こちらも相手が何を知りたいのかが分からないと答えようがないので、色々と質問して粘り強く聞き出します。
市役所には、高齢者や障害者、精神疾患を患った方など、民間企業で働いていてはそうそう関わらない方とコミュニケーションを取ることが多いです。
じっくりとやり取りをして相手が知りたいことを把握して対応していくことが求められます。
2.説明力
傾聴力と深くつながってくるのが説明力です。
具体的にはわかり易い言葉で簡潔に説明するスキルです。
先述のとおり、市役所職員が頻繁に相手をするのは高齢者や障害者、精神疾患を患っていて、物事を理解することが苦手な方が多いです。
そうではない健常な方でも、めったに市役所には来ないため行政の手続きをほとんど知らないということはよくあります。
というかそれが一般的です。
市役所では、理解することが苦手な方、行政手続きをよく知らない方に対してわかりやすい説明をすることが求められます。
難しい言葉や専門的な言葉はなるべく使わず説明することを日々繰り返しているので、説明力は間違いなく付きます。
3.文章力
3番目は文章力です。
市役所の仕事では文書を書くことが非常に多いです。
ぼくが経験したのは、庁内決裁用の起案文書や市民向けの説明資料、ケース記録(生活保護で担当世帯のことを記録していくもの)などです。
どの文書でも、限られた時間で理解してもらいやすいように、簡潔で平易な文章を意識して書くようにしていました。
毎日そんなことを続けていたので、読んだ人の9割くらいがすぐに理解できる文章を書ける自身があります。
4.タイムマネジメント
4つ目はタイムマネジメント能力です。
公務員として税金を無駄にしないために残業をなるべくしないように、今日やるべき仕事を完遂できるように時間配分を考えながら働いていました。
生活残業なんてもってのほか!という気持ちでした。
これはぼく個人が考えてやっていたことで、他の職員がどうかはわかりません。
なんなら「この仕事を完璧に仕上げるまで(と思えるまで)いくらでも時間を使う」という雰囲気を感じる人もいました。
ぼくがほとんど残業しないで自分の仕事を終えるようになったのは、逆説的ですが、そもそも残業はしないという前提で仕事を組み立てるのが効果的でした。
時間という資源を制限することで、仕事にかける配分を意識するようになりました。
この考えをするようになったきっかけが、社会派ブロガーちきりんさんの『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』です。
ぜひ一度読んでみてください。
5.強いハート
最後は強いハートです。
市役所の職員は、怒鳴り散らかす市民や気難しい上司とのコミュニケーションが少なくありません。
ぼく自身、認知症の疑惑がある方から1時間近く電話で怒鳴られたこともあり、精神的にきついと感じることもありました。
こういうときは、市役所でできることとできないことを切り分けて理解してもらえるまで話をし、それでもだめなときは相手が諦めるまで粘ったり、場合によっては警察を呼ぶこともあります。
今の市役所の仕事といえば福祉のウェイトが大きくなっており、精神的にハードに感じることも増えてきていると思います。
こうした環境で働きつづけていると、嫌でもハートが強くなってきます。
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最後に
全部で5つのスキルを共有してきました。
振り返ってみると、意外と汎用的なスキルが付いているのでは?と思いました。
市場で求められる専門的なスキルというと、たしかに身につけるのは難しいかなという感じですが、これだけ汎用的なスキルが身につけられるのであれば、必要以上に恐れず公務員意外の道を進んでも良いとぼくは思います。
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