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【書籍紹介】仕事が楽しくなって評価も上がる!『世界一流エンジニアの思考法』

Book Review Work

こんにちは、やまだゆうです。

今回は2023年10月に出版された、エンジニア必見の書籍『世界一流エンジニアの思考法』を紹介します。


この記事の内容

  1. 世界一流エンジニアの思考法ってどんな本?
  2. 思考法1:理解に時間をかける
  3. 思考法2:情報はシンプルに伝える
  4. 思考法3:優先順位の定義を考え直す

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世界一流エンジニアの思考法ってどんな本?

先日こんなツイートをしました。

世界一流エンジニアの思考法』はマイクロソフトでクラウドエンジニアとして活躍している牛尾剛さんが、世界一流のエンジニアたちがどのような思考法で圧倒的な成果を上げているのか、彼らから学んだことを紹介する本です。

ぼく自身がエンジニアということもあり「なるほど〜」と思える考え方が数多く紹介されていて連続で3周も読んでしまいました。

本書に書いてあることを実践すれば、仕事をコントロールしている感覚が増して楽しく、かつ成果も上げているかもしれません。成果が上がれば評価も上がります!

この記事ではぼくが「これは特に面白い!」と思った内容をピックアップしてお伝えします。

思考法1:理解に時間をかける

マイクロソフトでは、社員が自社のマイクロサービスを勉強するためのビデオが用意されているそうです。
このビデオについて牛尾さんは「難しいから1回見ても理解できないし、あまり頭に入ってこない」ので、実際にプログラムを実行したりして、ちょっとずつ理解していくステップをとっていました。

一方、抜群に頭がいい同僚の技術イケメンたちは、ビデオを「何回も見直して、わからないところはポーズしてメモして」見ていたというのです。

どんなに頭のいい人でも理解には時間がかかる

牛尾さんは頭のいい人たちはこういうビデオも1回で理解していると思っていましたが、彼らの発言からからどんなに頭のいい人でも理解には時間がかかるものだと学んだそうです。

なにごとも基本が大事だと言いますが、大人になってこれを実践できていると自負している人はどれだけいるでしょうか?
忙しさに流されて「なんとなく理解したつもり」のままやっていることはありませんか?

理解に時間をかけるメリット

目の前の出すべき成果に追われて物事の理解があいまいなままにしてしまうことはよくあると思います。この誘惑に負けないようにするため、理解に時間をかけることのメリットを知りましょう。

  • コントロールしている感覚が得られる
  • 応用が効く
  • 結果的に生産性が爆上がりする

コントロールしている感覚が得られる

「基本」を理解すれば物事の原理原則から考えられるようになります。トラブルが起きたときもどういうしくみでサービスが動いているかを理解していれば問題が起きた箇所に当たりがつけやすくなります。

「何が起きているんだ!?」とあたふたすることが少なくなり、落ち着いて対処することができます。

応用が効く

「基本」の部分は当然汎用性高いので、様々なものに応用して使うことができます。

結果的に生産性が爆上がりする

以前「なんとなく理解したつもりでやっていたこと」を別の場面でも行うことになったとき、「あのときはどうしたんだったっけ?」と記憶や記録を掘り起こす工程が必要になります。

「急がば回れ」という言葉もあるように、キチンと理解していれば、すぐに成果物を作り上げる工程に入れるので結果的に生産性が爆上がりします。

理解は面白い

あとは理解するということは単純に面白いですよね。「なるほど、そういうことか!」という快感を一度味わって上記のメリットを実感すれば「理解に時間をかける」ことに億劫にはならないと思います。

「理解に時間をかけること」に共感して、このブログでもプログラマー徹底基礎理解シリーズを立ち上げて、自分が使っているライブラリや技術の基礎を学び始めました。

プログラマー徹底基礎理解シリーズ

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思考法2:情報はシンプルに伝える


牛尾さんがコミュニケーションに関してアメリカで学んだこととして「脳の負荷を減らす」端的なコミュニケーションが喜ばれるということを挙げています。

  • 日本:情報が多いことが好まれる
  • 米国:情報が少ないことが好まれる

日本の場合

日本では情報を盛り込むことが好まれます。

「これをこうしたくて、マニュアルを読んだんですけど書いていなかったのでネットで〇〇を調べて1時間かけても解決策が出てきませんでした。いい方法ありませんか?」と自分が質問するまでにどんなことを確認してきたのかを長々と話しがちです。

1つのプレゼンでも数多くのトピックを取り上げて情報をモリモリにすることが喜ばれます。

米国の場合

一方マイクロソフトでは、情報量を減らすコミュニケーションが好まれています。1つのメッセージで1つの情報を伝えるくらいの感覚です。

なぜなら、みんな忙しい中で大量の情報を一気に出されても聞いたり読んだりして理解するのが大変だからです。一度に相手が理解できる量は多くないのです。

足りない情報は質問が来てから追加します。さきほどの例ならこんな感じです。

「これをこうしたいんですけど、いい方法ありませんか?」
「ああ、ここの設定はどうなってる?」
「こんなふうになってます」
「そこは問題なさそうだね。じゃあ、こっちは…」

圧倒的にシンプルなコミュニケーションになっています。

シンプルに伝えることは相手の理解を促進する

情報を盛り込むコミュニケーションに慣れていると、情報量を減らすコミュニケーションはやり取りが多くなって面倒に感じるかもしれません。

ただ、相手の迅速な理解を促進するという観点では非常に有用です。

長々と背景や確認したことを一方的に話されたり、長文のメッセージを送られたりすると理解することに苦戦します。

先ほどの米国のやり取りを見ると、解決したいことを相談された人は一問一答で相手が抱えている状況を筋道立てて理解していくことができます。

実際にぼくも仕事上のコミュニケーションで取り入れていて、効果を実感しています。

情報を詰め込むことが有効なのは、形式を整えて報告を上げるときくらいです。

一気に情報を詰め込むより、1つのコミュニケーションあたりの情報を少なくて順番に理解してもらうことのほうがかえって時間がかからないことが多いです。

思考法3:優先順位の定義を考え直す

優先順位に関する項目は、とくにぼくが感銘を受けた部分です。

日本と米国(少なくともマイクロソフト)では優先順位に対する考え方が決定的に違います。たとえば、やることが5個あるとすると以下のようになります。

  • 日本:優先順位を1から5まで振って、順番に全部実行していく。
  • 米国:最優先事項だけ決める。実行したら残りから最優先事項をまた決める。場合によってはやらずに済むこともある。

日本では全部やるのが前提ですが、米国では最も重要なこと(価値が出ること)だけをやるのが前提となっています。その結果やらなくても済むことも出てくるわけです。

この優先順位の付け方も仕事で取り入れてみた結果、非常に快適で仕事をコントロールできている感覚が強くなりました。

やることリストの中から最優先事項を決めて実行すること3回ほど繰り返して、選ばれなかった事項は翌日に持ち越さないでやらずに終わったことも多々あります。それでも仕事の結果に問題はありませんでした。

やること自体が減ったので残業することもほとんどなくなりました!

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さいごに

いかがだったでしょうか?
3つ紹介しましたが、すべての根底にあるのが「発揮する価値(バリュー)を最大化する」ということです。

時間が最大の制約で、決められた時間の中で生み出すバリューを最大化するためにこれらのことの実践していくのです。


牛尾さんの記事が読める!

牛尾さんはnoteで記事を公開されているので興味があったらぜひ読んでみてください。

牛尾 剛|note

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