【書籍紹介】ミニマルに徹して圧倒的結果を出す!『Think Simple』
こんにちは、やまだゆうです。
今回は2012年に出版された『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』について取り上げます。
『Think Simple』はどんな本?
本書はスティーブ・ジョブズと10年以上一緒に仕事をしてきた著者のケン・シーガル氏により、シンプルさを武器にApple社がどのようにしてビジネスを成功させてきたかが語られています。
この本はAppleが実践するシンプルな思考法が、実践方法ごとに10個の章で構成されています。その中でもぼくが特に感銘を受けた『ミニマルに徹する』について感想を書いていきます。
この記事の内容
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なぜ『ミニマルに徹する』について取り上げるのか
理由は、ぼくがミニマル化が好きだからです。モノを減らすのが大好きなんです。
とはいえぼくが今まで実践してきたことはプライベートの範囲ばかりでした。
以前別の記事で紹介したように実際にモノを捨てたり、不要なアプリをスマホから削除しています。
一方、本書ではミニマル化を通したビジネス上での無駄の減らし方について学ぶことができました。
「こんなに大胆に削れるんだ!」「油断するとついつい増えちゃうよなぁ」という事例がいくつも出てきて特に印象深かったので、今回取り上げることにしました。
ではさっそく具体的な内容を見ていきましょう!
1998年の大削減
一度Appleを追放されたスティーブ・ジョブズが11年ぶりに戻ってきたとき、会社はとても危うい状況にありました。
彼が引き継いだコンピュータの製品ラインアップは、アップルの規模からすればきわめて複雑だった。経営陣がすべての人を喜ばせようとしたために、困惑するほど多くのモデルが出されていたのだ。(中略)一番困ったのは、あまりに多くのモデルを作ったために、ユーザーのみならず従業員まで混乱してしまったことだ。とにかく何から何までダメなビジネスだった。
ケン・ シーガル. Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学 (pp.80-81). NHK出版. Kindle 版.
そんななか、Apple主催のイベントで行われた発表で、ジョブズは四分割した正方形の図でAppleの新たな製品戦略を表しました。
コンピュータのモデルを膨大な数から、二×二の四つに変えた。ノートとデスクトップがそれぞれに消費者向けとプロ向けの二種類で、計四種類だ。
ケン・ シーガル. Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学 (p.81). NHK出版. Kindle 版.
本書は2012年に出版された本ですが、今でもMacBook(AppleのノートPC)のページを見ると次の2種類しかありません。
- MacBook Air
- MacBook Pro
メモリやストレージの容量などは更に検討する必要がありますが、基本は二択の中から選べばいいので選びやすいですよね。
選択肢が多いと満足できないし、疲れる
一方で他のPCメーカーを見ると(本書ではDellなどが例に挙げられていました)、何十種類ものラインナップが紹介されています。
こんなに選択肢があると、慣れていない人は選ぶだけで疲れてしまいます。
プライベートでの新たな習慣づくりや仕事でのルール導入などをやってみてうまくいかなくなったとき、やめるという決断をせずにズルズル残したままにしてしまうことはよくあります。
こういったことがいくつも重なると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」となりどんどん疲弊していまします。
足し算ばかりで物事を考えるのではなく、引き算で考えることも大事なのです。
アップルは「ノー」と言うのがとてもうまい。作れるからという理由だけで新製品を作る誘惑には強く抵抗する。
ケン・ シーガル. Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学 (pp.82-83). NHK出版. Kindle 版.
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大切な事実を多くの事実に埋もれさせない
相手に届けるメッセージはミニマルにする
著者がスティーブ・ジョブズとiMacのコマーシャルの内容を打ち合わせしていたときの出来事が紹介されていました。
クリエイティブチームはiMacの特徴を1つだけ伝えるのが一番だと主張してたのですが、ジョブズは重要なことを4〜5個伝えたいと望んでいました。
話が平行線の中、著者側のリーダーであるリーが面白い方法でジョブズを納得させました。
リーは丸めたメモ帳を1つ、ジョブズに投げてキャッチさせると「これがよい広告だ」と言いました。
次に5つの丸めた紙を投げると、ジョブズは1つもキャッチできません。
ここでリーは「これが悪い広告だ」と言います。
リーはこのパフォーマンスによって「集中させる物事が多ければ多いほど、人は覚えられなくなる」ということをジョブズに納得させました。
詰め込みすぎると伝わらない
以前に公開した記事でも、同様の主張について取り上げたことがあります。
【書籍紹介】仕事が楽しくなって評価も上がる!『世界一流エンジニアの思考法』
どうやらぼくたちは、伝えたいすべての情報を1つに詰め込みたくなるクセがあるようです。
人に教えるときは、1つずつ
最近は職場で歴が長くなってきたので、同僚に仕事を教えることが増えてきました。
目の前の仕事には多くの背景があるので全部一気に教えたくなります。でもここはその欲求をグッとこらえて1つずつ理解を確認しながら伝えます。ときには「今はここまで分かればOK」と途中で終わらせることもあります。
人が一度に理解できることは多くないからです。理解したことを自分の中で振り返る時間が必要です。
別部署の人とのやりとりで実践していること
ぼくは現在、ITエンジニアをしています。
提供しているサービスに対して不具合報告があると原因を調査して、お客様サポートの部署に報告することがよくあります。そのときに次のフォーマットで報告しています。
- 原因
- 復旧方法
- 今後の対策(プログラム改修予定など)
このフォーマットはお客様サポートの部署が特に気にしている事項を整理しています。お客様は、原因・復旧方法・今後の対策をよく求めてきます。
このフォーマットに当てはめることで、調べた過程などをゴチャゴチャ書きたくなる欲求を抑えて、お客様サポートがほしい情報をシンプルに伝えることができます。
最後に:ミニマル化で結果を出しやすくなる
『ミニマルに徹する』ことで次のような好サイクルが生まれるとぼくは考えています。
ミニマルにする→少ない物事に集中できる→質が上がる→結果が出る
これは個人レベル・部署レベル・組織全体のレベルでも当てはまると思います。
余計なことに手を出しすぎていないか、もう必要のないことを続けていないか。こうしたことに常に目を光らせて結果を出しやすい環境に身を置くようにしましょう!
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