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Amazon Linux 2023のベースとなっているFedoraとは?

PROGRAMMER

こんにちは、やまだゆうです。

今回はAmazon Linux 2023のベースとなっているFedoraについて調べた内容を共有します!

この記事の内容

  1. きっかけ
  2. Fedoraとは
  3. パッケージ管理コマンド
  4. リポジトリ
  5. 実演:Amazon Linux 2023にZabbix Agentをインストールしてみる
  6. 参考資料

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きっかけ

業務でAmazon Linux 2023に構築したサーバーにZabbix Agentをインストールする事になったのですが、それまで使用していたAmazon Linux 2と違って簡単にインストールすることができなくなっていました。

どうにかインストールする方法はないか調べる過程で、以下の記事に見つけてFedoraというものをはじめて知りました。

Amazon Linux 2023 に ZabbixProxy を無理やり入れてみる|株式会社ネットアシスト

ワケがわからないままZabbix Agentをインストールすることはできたので、Fedoraというものについてちゃんと調べてみようという思いに至ったわけです。

Fedoraとは

Fedora(フェドラ)はRed Hat社が提供するLinuxディストリビューションです。先進的な技術を積極的に取り入れているOSだそうです。

Amazon Linux 2023はFedoraをベースに派生したOSを採用しています。

AL2023 GA バージョンには Fedora 34、35、36 のコンポーネントが含まれています。

Fedora との関係 – Amazon Linux 2023

ちなみに英語のフェドラは以下の画像のような中折れ帽のことを指すようです。

Ken SteeleによるPixabayからの画像

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パッケージ管理コマンド

Fedoraではパッケージ管理にDNFコマンドを使います。

DNFはDandified Yumの略でYumコマンドの事実上の後継バージョンだそうです。

リポジトリ

Linuxにおけるリポジトリとはパッケージを管理しておく場所を指します。

参考:パッケージ管理 入門(Redhat系) | エンベーダー

/etc/yum.repos.dディレクトリにリポジトリの設定ファイルを配置することで、ネットワーク上にあるリポジトリからもパッケージを検索・インストールすることができます。

たとえば、Amazon Linux 2023で起動したEC2インスタンスには以下のリポジトリが設定されています。

dnf repolist

# 結果 
repo id                         repo name
amazonlinux                     Amazon Linux 2023 repository
kernel-livepatch                Amazon Linux 2023 Kernel Livepatch repository

/etc/yum.repos.dディレクトリを確認するとこんな感じになっています。

ls /etc/yum.repos.d/

# 結果
amazonlinux.repo  kernel-livepatch.repo

このリポジトリを活用してAmazon Linux 2023にZabbixをインストールすることができます。

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実演:Amazon Linux 2023にZabbix Agentをインストールしてみる

リポジトリの設定ファイルを作成しましょう。

sudo vim /etc/yum.repos.d/fedora.repo

fedora.repoファイルに以下のように書き込みます。

[fedora]
name=Fedora 39 – $basearch
metalink=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=fedora-36&arch=$basearch
enabled=1
type=rpm
gpgcheck=1
gpgkey=https://getfedora.org/static/fedora.gpg

各項目の意味はこんな感じです。

  • name:任意のレポジトリ名
  • matalink:レポジトリのメタリンクのURL
  • enabled:パッケージソースとしてこのリポジトリを有効にする
  • type:リポジトリメタデータの種類
  • gpgcheck:GPG署名のチェックを有効にする
  • gpgkey:GPG公開キーファイルのパス名

探すのに苦労しましたが、以下のサイトでここに載っているもの以外の項目についても学べます。

リポジトリファイルを設定したら、zabbixと名のつくパッケージを検索します。

dnf list zabbix*

すると以下のような結果が取れました。

パッケージの検索結果

Zabbix Agentをインストールします。

sudo dnf install zabbix-agent.aarch64

いくつか許可を求められるのですべてyesを入力して進めましょう。

インストールが終わったらZabbix Agentがインストールされたか確認します。/etcディレクトリにzabbix_agentd.confという設定ファイルがインストールされていればOKです!

zabbix agentがインストールされました!

参考資料

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